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おすすめフォトブック|プロ写真家が厳選したハイクオリティ5社

フォトブック   304,515 Views

写真集を作ってみたい人にぴったりのサービス【フォトブック】。

でも実は、フォトブックのメーカーにはそれぞれ特色があって、サービスも異なります。

よく調べずに手を出すと「こんなはずじゃなかった…」という大失敗の1冊ができてしまうことも…。

そこで、今回はプロカメラマンが人気フォトブックメーカー5社のサービスを「画質」「デザイン」「価格」などの面から徹底比較。

理想のフォトブックを作るために知っておきたい6つのポイントとともに、やさしく解説します!

こんかい厳選したフォトブックはこの5社

※ 2019年10月時点の調査です

【サイズ】はお好み!迷ったら「A4」を選ぼう

メーカーによって、作れるフォトブックのサイズはさまざま。

「スクエア」「文庫サイズ」「B5」「A4」など多彩なサイズを展開しています。

5社が展開するサイズをまとめてみました。

PhotoJewel S
フォトジュエルエス
5種類
15cmスクエアサイズ(148×148)
21cmスクエアサイズ(204×204)
30cmスクエアサイズ(294×294)
A4ヨコ(204×291)
A4タテ(291×204)
MYBOOK
マイブック
14種類
290T(297×210)・200Y(210×297)
263T(263×186)・180Y(186×263)
200T(210×148)・140Y(148×210)
300S(300×300)・260S(260×260)
210S(210×210)・188S(188×187)
180S(180×180)・76S(76×76)
CD(130×130)・CD(124×124)
フジフォトアルバム 7種類
A4タイプ(210×297)
A4横タイプ(297×210)
B5タイプ(182×257)
スクエアタイプ210(210×210)
スクエアタイプ250(250×250)
スクエアタイプ257(257×257)
スクエアタイプ297(297×297)
富士フイルム 11種類
145×145mm・152×152mm
185×185mm・210×152mm
205×145mm(A5相当)
287×203mm(A4相当)
130×200mm・250×176mm
205×145mm(A5相当)
Slim A5 210×100mm
Slim A4 297×148mm
しまうまプリント 4種類
文庫サイズ(105×148)
A5スクエア(148×148)
A5サイズ(148×210)
A4サイズ(210×280)

どんなサイズで作るかはお好みですが、もし作品集を作るつもりなら「A4(タテ)」サイズがオススメです。

サイズに迷ったらA4がおすすめ

大きいサイズなら仕上がりが細部まで見えるため、写真のクオリティがはっきりと現れます。見開きサイズならA3になるので、迫力のある表現も可能です。

写真のスキルを磨くなら、ぜひA4サイズにチャレンジしてみましょう。

【紙】を選ぶときは「光沢の有無」で考えよう

フォトブックの用紙の種類は、大きく分けて2種類あります、「光沢が強いタイプ」と「光沢が弱いタイプ」です。

用紙の光沢(ツヤ加減)によって、写真を観た時に受ける印象が変わります。

光沢が強いタイプ(光沢紙)

さわれば指紋がつきそうなほどのツヤ。ゴージャスな印象を与えます。人物ポートレートや太陽光のあるキラキラとした写真なら、より映えます。

光沢が弱いタイプ(印画紙・マット紙)

しっとりと落ち着いた印象。静かなニュアンスの風景にぴったりです。長時間眺めたときに目が疲れにくいのも特徴です。

用紙を考えるときは光沢の有無から考えてみましょう。

下に、5社の用紙の“ツヤ度”を比較しました。

PhotoJewel S
フォトジュエルエス
★★★★★(光沢紙)
半光沢紙も選択可能
MYBOOK
マイブック
★★★★★(光沢紙)
ニス加工、ラミネート加工(光沢・つや消し)などからも選択可能
フジフォトアルバム ★★★☆☆(印画紙)
ほかの選択肢はなし
富士フイルム ★★★☆☆(印画紙)
ほかの選択肢はなし
しまうまプリント ★☆☆☆☆(マット紙)
ほかの選択肢はなし

【カバー】の選び方 本格写真集を目指すならハードカバー

フォトブックのカバーのタイプは、大きく分けて2種類あります。「ソフトカバー」と「ハードカバー」です。

この2つには、それぞれ特徴があります。

ソフトカバー

薄手の紙を使った表紙カバーで、カジュアルなマガジンのような仕上がりに。ハードカバーよりも手頃な価格で、持ち歩きに適しています。

ハードカバー

硬く厚みのある表紙カバーで、高級感があり、書籍のような仕上がりに。

ソフトカバーよりも高額ですが、丈夫で保存性にも優れています。自分の作品集としてフォトブックを作るなら、ハードカバーで作ると本格的です。

また、表紙の質感はメーカーによってそれぞれです。表紙の質感までは選べないことが多いので、事前にこちらをチェックしてから作り始めましょう。

5社の表紙の質感をまとめました。

表紙の質感も要チェック

【綴じ方】は「フルフラット or 無線綴じ」から選ぶ

フォトブックの綴じ方の種類は、大きく分けて2種類。

すなわち、「フルフラットタイプ」「無線綴じタイプ」です。この2つには、それぞれ特徴があります。

フルフラットタイプ

紙を貼り合わせて製本する方式で、ページに厚みがあります。従来の写真のアルバムに近く、本文が180°フラットに開くのが特徴です。

無線綴じタイプ

背を糊で接着する製本方式で、ページ数が多い冊子に有効な製本法です。丈夫で長持ちし、市販の書籍の仕上がりに近く、本格的な写真集になります。

2種類の開き方と、各メーカーの綴じ方を比較してみました。

フォトブックの主な綴じ方

各メーカーの綴じ方

ほか、MYBOOK(マイブック)では本文を半分に折ってミシンで糸を縫い綴じる「糸綴じ」、富士フィルムのフォトブックではリングを用いて綴じる「リング綴じ」なども選べます。

【印刷方式】によって「画質」が決まる!

印刷は、各社が理想とする色彩再現や階調表現を求めて、さまざまな方式をとっています。

5社の印刷方式と画質を比較してみました。それぞれの写真集の同じカットを、同じ光源で撮影した写真です。

各社の公式サイトを参考に、それぞれの印刷方式を解説しましょう。

7色印刷インクジェット方式(PhotoJewel S・しまうまプリント)

一般的なインクジェット印刷の4色(CMYK)に、フォトシアン(PC)、フォトマゼンダ(PM)、グレー(Gray)の3色を加えた7色刷り方式。
4色のみの印刷に比べて、7色ならではの豊かな色彩表現が可能です。

オンデマンド印刷方式(MYBOOK)

インクではなく、トナー(粉末)による印刷です。
網点がきれいなら諧調などがうまく表現できますが、インクよりも粒子が大きいトナーは網点がつぶれがち。
ただし、MYBOOKはトナーでもきれいな網点印刷ができることをウリにしています。

銀塩方式とは(Fuji photo Album)

写真用印画紙を光で露光させて発色させる方式。
インクジェットなどに比べると、グラデーションや発色もいいのが特徴。

レーザー露光方式(富士フイルムのフォトアルバム)

写真用「印画紙」を使い、無限に近い発色ができるというもの。
拡大すると、点の集合体のように見えるのが特徴です。
インクを使わないため、劣化が少なく、キレイな色のまま長持ちします。

写真を配置する【レイアウト】は、AIに任せる選択肢もある

「どの写真を、どう配置するか?」

初心者が最も悩みがちなところであり、作り慣れた人にとっては一番の醍醐味といえるのが、各ページの編集作業です。

フォトブックサービスでは、編集の仕方は大きく分けて2種類。すなわち、「すべて自分で行うもの」とAIによる「自動レイアウト」です。

編集ソフトのデザインは各社それぞれです。5社の編集ページを比較してみましょう。

PhotoJewel S
フォトジュエルエス
編集ソフト … あり(Windows/Mac)
自動レイアウト … あり
☆オートレイアウト機能
MYBOOK
マイブック
編集ソフト … あり(Windows/Mac)
自動レイアウト … なし
フジフォトアルバム 編集ソフト … ウェブで編集
自動レイアウト … なし
富士フイルム 編集ソフト … あり(Windows/Mac)
自動レイアウト … あり
☆オートレイアウト機能
しまうまプリント 編集ソフト … ウェブ上で編集
自動レイアウト … なし

「PhotoJewel S(フォトジュエル エス)」や「富士フィルムのフォトブック」は1冊まるまる自動で作ってくれるオートレイアウト機能を搭載しています。

「どう作っていいかわからない」「時間がとれない」というときは、ぜひ自動レイアウトの力を借りてみましょう。

フォトブック頂上決戦! 最優秀サービスを発表

それでは、【総合部門】【プロ向け部門】【初心者向け部門】【ラクチン部門】【プチプラ部門】の5部門から、プロカメラマンが最も優秀だと感じたフォトブックをご紹介しましょう。

【総合部門】最優秀フォトブックは「Fuji photo Album(フジフォトアルバム)」

最優秀フォトブック第1位は「Fuji photo Album(フジフォトアルバム)」

「Fuji photo Album(フジフォトアルバム)」はウェディングアルバムなどで定評のある写真集メーカー・フジフォトのサービスです。

画質は、まさに「高品質で高級感ある仕上がり」とのふれこみ通り!

発色の再現度、階調表現の繊細さ、画質のなめらかさ、デザインの自由度という要素において、すべてがバランスよく優秀でした。

フルフラットタイプで見やすく、表紙にもしっかりとした厚みがあり、豪華な印象です。全体的に満足感があり、プレゼントとして贈るのにもぴったりのクオリティ。

表紙も、比較した5社のうちでは最も自由度が高く、希望の通りに作ることができました。

フジフォトアルバムのレビューはこちらをご覧ください

【プロ向け部門】優秀フォトブックは「MY BOOK(マイブック)」

【プロ向け部門】最優秀フォトブック第1位は「MY BOOK(マイブック)」

「MY BOOK(マイブック)」は、アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアをはじめ、世界各国のプロフォトグラファーが利用している写真集メーカー・アスカネットのサービスです。
 
さすがは写真集メーカー、発色が原板に忠実で、違和感のなさに驚きました。

プロとして、狙い通りの世界を表現できるかどうかはとても重要です。

画質の美しさはもちろん、プリントの質感も花マル。デザインの自由度が高いことも高得点でした。

大切な人にプレゼントするなら「Fuji photo Album(フジフォトアルバム)」もいいですが、カメラマンとして自分のための作品集として作るなら、筆者は断然「MY BOOK(マイブック)」を選びます。

表紙と中面、ともにツヤが美しいので、“光沢好き”にもオススメです。

MYBOOKマイブックのレビューはこちらをご覧ください

【初心者向け部門】優秀フォトブックは「富士フィルムのフォトブック」

【初心者向け部門】フォトブック第1位は「富士フィルムのフォトブック」

「富士フィルムのフォトブック」は、日本が誇るカメラメーカー・富士フィルムのフォトブック作成サービス。発色は落ちついていて、階調表現もなめらかでした。

初心者のフォローとして優秀だと思ったのは、“自動補正”機能です。肌がぐっと明るくなり、コントラストの補正もあって、パッキリと表現されました。

原板に忠実とはいえませんが、写真を撮り始めたばかりならうれしい機能かもしれません。

富士フイルムのレビューはこちらをご覧ください

【ラクチン部門】フォトブックは「Photo Jewel S(フォトジュエル エス)」

【ラクチン部門】フォトブック第1位は「Photo Jewel S(フォトジュエル エス)」

「PhotoJewel S(フォトジュエル エス)」は、日本が誇るカメラメーカー・キヤノンの自動レイアウト フォトブックサービスです。

自動レイアウト機能を使えるメーカーは他にもありますが、「PhotoJewel S(フォトジュエル エス)」がいいのは、「人物写真の割合」「レイアウトする写真の枚数」「主人公設定」といった機能が多彩なところ。

色調の似た写真をうまく組み合わせたり、時系列の順に並べたりと、想像以上に優秀な仕上がりでした。

ただし、自動レイアウトで作った1冊は、写真集を見慣れた人間からすると、やや単調で、そつがなく、面白みに欠ける気も…。

写真集作りに慣れてきたら、自分の手で自由度高い編集ができる「MYBOOK(マイブック)」にチャレンジしてみるのもオススメです。

PhotoJewelSのレビューはこちらをご覧ください

【プチプラ部門】フォトブックは「しまうまプリント」

【プチプラ部門】フォトブック第1位は「しまうまプリント」

比較した5社の中で最も安価で作ることができたのが「しまうまプリント」(1Pあたり224円)。もともとリーズナブルな価格で知られ、我が子の成長記録を残したいママたちを中心に若い層にも人気のメーカーです。

仕上がりは、元版の色とは違い、全体的に淡いピンク味を帯びて、ポップでかわいい印象に。

表紙の青空のグラデーションがカクカクしていたり、肌色が飛んでいる箇所もありますが、例えば我が子の成長を記録する目的であれば、それほど気になりません。

500円以上の配送料を設定するメーカーが多い中「しまうまプリント」はシンプルな包装で108円。文庫サイズなら198円から注文できる気軽さも魅力です。

しまうまプリントのレビューはこちらをご覧ください

さっそくフォトブックを作ってみよう!

【総合部門】【プロ向け部門】【初心者向け部門】【ラクチン部門】【プチプラ部門】の5つの面から、優秀なフォトブックをご紹介しました。ぜひ作る際の参考にしてみてくださいね。

フォトブックを作ることを前提にして撮りはじめると、写真のテーマやストーリーを考える習慣が身につきます。きっと、あなたの写真の腕もみるみる上達していくはずです。

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