【おすすめ三脚】プロが追求した究極の三脚カスタマイズ3選を紹介します
写真撮影にかかせない三脚。三脚は買ったままの状態で使うだけでなく、自分でカスタマイズできるのをご存知ですか?
実は、カメラ用品の中で、最も自分の好きなようにカスタマイズできるのが三脚なんです。
雲台やパーン棒など、自分好みにカスタマイズすることで、三脚がもっと好きになって、写真が楽しくなりますよ。
この記事では、三脚を愛してやまないプロカメラマンのおすすめ三脚カスタマイズを紹介します。
Contents
三脚を愛してやまないプロカメラマンが紹介します
常に三脚を8本以上、お気に入りのGITZO(ジッツオ)は4本揃えている、業界きっての三脚好き。
三脚カスタマイズのポイント4アイテムを解説
「三脚のカスタマイズってなに?そんなことできるの?」と思いますよね。まずは三脚でカスタマイズできる4つのパーツについて紹介します。
三脚カスタマイズ(1)… 雲台
「三脚の使い勝手は雲台で決まる」と言われるほど、雲台は写真を撮る上で大事なポイントです。
三脚を買ったときについてくる雲台を別の雲台に交換することで、三脚が別物に思えるほど使い勝手がよくなるケースがあります。
ぜひ検討してもらいたいおすすめ雲台は以下の2つです。
スリック「SH-806N」は風景写真など構図を微妙に調整するシーンで約立つ3way雲台です。コマ締めという方式でアングルを固定するので、ビクともしない安定感があります。
また、カメラと雲台の接続がネジ式なので、クイックシューを無くす心配もありません。わずか1,2万円の投資で、手持ちの三脚がワンランクアップしますよ。
梅本製作所は自社で撮影用品の企画、設計、製造を手掛ける会社です。梅本製作所の自由雲台は「
軽く締めるだけでガッチリと固定される」とカメラユーザーに人気の自由雲台です。
「SL-40ZSC」はラインナップの中で一番小さいサイズですが、一眼レフに中望遠レンズを装着してもしっかり固定してくれる安心感があります。
三脚カスタマイズ(2)… クイックシュー(プレート)
カメラと雲台を取り付ける方法には、ネジ式、クイックシュー(プレート)の2つがあります。
ネジ式は雲台に付いているネジでカメラを直接固定する方法です。クイックシューはカメラにシュー(プレート)という部品を取り付けることで、素早くカメラと雲台と着脱できる方式です。
プレートで、知っておきたいのが、ハイアマチュアやプロカメラマンがよく使っている「アルカスイス互換」という名称です。
アルカスイス社は高性能の雲台を販売しているメーカーです。ツマミを回すだけで簡単にカメラと雲台をしっかり固定できる優れものです。このアルカスイス独自の仕組みがとても良いことから、サードパーティーから様々な互換品が販売されています。
サードパーティーの例として、カメラの横位置と縦位置を素早く変えられるL字ブラケットがよく使われています。ネジ式の雲台はネジの締め方が弱いと、カメラが下方向に回転しがちです。アルカスイス互換のL字ブラケットをあらかじめカメラボディに取り付けておけば、カメラを縦方向に簡単に装着できます。
カメラを横に構えたときと同じ位置で縦方向に変えられるので、構図を決めなおす手間が省けます。
中国製の互換品がリーズナブルな価格で手に入るので、試してみると良いですね。
三脚カスタマイズ(3)… レッグウォーマー
レッグウォーマーとは三脚の脚に巻きつける保護具です。
主流のカーボン三脚は持ち運び時にぶつけて傷が付きやすいので、レッグウォーマーがあると安心です。また寒い屋外の撮影で、三脚を持ったときに手が冷たくならない効果もあります。
レッグウォーマーは三脚メーカー純正がおすすめです、三脚の脚に巻きつけるだけなので簡単に装着できます。
三脚カスタマイズ(4)… パーン棒
「こんなものまでカスタマイズできるの!?」と驚かれますが、雲台のパーン棒も交換できます。
特にこちらのスタジオJinが販売している、木製のパーン棒は握った感触が木の温かみを感じられるので、撮影気分を一層盛り上げてくれますね。
トータル5万円|小型軽量で女性でも扱いやすい
「気軽に使える三脚が欲しい」という方におすすめな三脚とカスタマイズを紹介します。
小型で軽量なので女性にもおすすめ。スナップ撮影など「ちょっと出かけて撮ろうかな」というときに持って出かけたり、いざというときにはストロボも設置できます。
5万円からはじめる!おすすめ三脚カスタマイズ
【三脚】SLIK ライトカーボンE64 4段 22mm径
【雲台】梅本製作所 SL-40ZSC
【プレート】アルカスイス互換 中国製
三脚はSLIKの「ライトカーボンE64 4段 22mm径」です。
センターポールを伸ばさなくてもアイレベル(目の高さ)にカメラを設置できます。センターポールを伸ばすとグラグラしやすいので、初心者でも安心して撮影できます。
4段式の三脚で脚を収納するとコンパクトになるので持ち運びも便利です。3万円以下で買えるリーズナブルな価格も魅力です。
雲台は梅本製作所の「SL-40ZSC」。梅本製作所の自由雲台としては一番小さい雲台ですが、ちっちゃいくせにビクともしない優れものです。
SLIKのライトカーボンもそうですが、コンパクトな三脚にはよい雲台が付属しません。そこでこうしたちゃんとした雲台に取り替えると、使い勝手がすごく良くなります。
プレートは数千円で買える中国製のアルカスイス互換です。アルカスイス互換は純正から安い中国製までいろいろありますが、基本的に同じメーカーであれば合うようにできているので、値段で決めても大丈夫です。
10万円コース|どんなシチューションでも万能に使える
三脚はやはりGIZTO(ジッツオ)がおすすめですが、値段を考えるとおいそれと手が出ませんよね。
そこで、国内メーカーでコストパフォーマンス抜群の三脚とカスタマイズを紹介します・
10万円で使い勝手バツグン!おすすめ三脚カスタマイズ
【三脚】SLIK ライトカーボンE84 4段 28mm径
【雲台】SLIK SH-806N
【レッグウォーマー】LAMDA ラムダ 三脚ウォーマー
【プレート】アルカスイス互換 KIRK
三脚はSLIKの「ライトカーボン E84 4段」です。カーボン製なので軽く、また4段式でコンパクトに収納できます。28mm径なのに持ち運びしやすく、4万円台で買えるおすすめ三脚です。
このSLIK ライトカーボンE84の弱点は雲台です。3WAY雲台が付属するのですが、クイックシューなのでなくしやすいのが欠点です。
そこで、雲台をSLIK「SH-806N」に交換します。この雲台はコマ締め方式なので、軽く締めるだけでカメラとレンズをガッチリ固定できます。重たい望遠レンズを取り付けて、画角を決めた後に「にゅー」っとカメラが下がってしまう、残念なことになりません。コマ締めを使うと、他の3WAY雲台を使えなくなるほど便利です。
三脚に付いてくるウレタンを自分で切って、ラムダのレッグウォーマーを取り付けます。有名な風景写真の撮影地に行くと、他の撮影者の三脚がズラーッと並ぶことがあります。そんなとき、オリジナルのレッグウォーマーをつけていれば、自分の三脚をひと目で見つけられます。
プレートはアルカスイス互換のKIRK製です。こちらはスタジオJINで購入できます。
20万円コース|長く使える一生モノの愛用品
本命は三脚の王様GITZO(ジッツオ)です。元々GITZO(ジッツオ)のシステマティックシリーズはカスタマイズしやすいようにできているので、買ったままで使うのはもったいないですね。
プロカメラマンがこだわり抜いた三脚カスタマイズを紹介します。一生モノと言われるほど長く使えるので、メイン三脚としてお気に入りの三脚カスタマイズです。
20万円で完成!おすすめ三脚カスタマイズ
【三脚】GITZO システマティックカーボン三脚 GT3543XLS
【雲台】HUSKEY
【レッグウォーマー】GITZO純正
【プレート】アルカスイス社 RRS(リアリーライトスタッフ)
【パーン棒】スタジオJin 木製パーン棒
三脚はGITZO システマティックカーボン三脚 GT3543XLSです。この三脚はセンターポールを伸ばさない状態で、なんと202cmまで伸びます。天井くらいの高さですね。鉄道写真でフェンスの上から撮影したいときなど、ここぞという状況でも対応できます。
雲台はHUSKEY(ハスキー)に変更しています。なぜかGITZOは三脚は長持ちするのですが、先に雲台が壊れがちです。そこで三脚2大メーカーであるGITZOにハスキーが付けば完璧ですね。この雲台はコマ締め方式なので一度締め付けるとなかなか緩みません。
この三脚と雲台の組み合わせは、本当にがっしりして安定していますが、重たいのだけ気をつけてください。車で移動できる撮影では無双できますね。
カーボン三脚は脚をぶつけるとカーボンの繊維が傷ついてしまうので、保護としてレッグウォーマーを取り付けるようにしましょう。手で持つところが冷たくならないので、持ち運びも便利です。GITZO純正のレッグウォーマーならロゴもついているので三脚とベストマッチですね。
HUSKEYの雲台にはもともと樹脂製のパーン棒がついていますが、これをスタジオJINの木製パーン棒に変更しました。手作りの質感が心地よく、見た目もカッコいいですね。パーン棒の長さは長い方を手前にして、短い方を右手側にするのがおすすめです。
プレートはアルカスイス互換のRRS(リアリーライトスタッフ)。ネジ式の雲台にプレートの台(クランプ)を取り付けています。
まとめ 奥深い三脚カスタマイズの世界を楽しもう!
このように、三脚はカスタマイズすることで無限の可能性を引き出せます。本当に奥が深い、究極のマニアックの世界とも言えますね。
もうすでに三脚を持っている方は、ぜひ雲台を交換するところから始めてみてください。三脚を買ったときに付いている雲台を使うのもいいですが、雲台を買えるだけで使い勝手は全然違います。
お気に入りの三脚に愛着がわくし、ますます撮影が楽しくなりますよ。
Youtube動画でも記事の内容を解説しているので、ぜひご覧ください。