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フジフイルム プレミアムプリント はマイスターの腕が冴えわたる!おすすめ写真プリントだった

 2020/05/15 写真プリント   5,302 Views

写真を大きくプリントし、「作品」として鑑賞したい! そんな写真家たちにおすすめしたい写真プリントサービス、それが富士フイルムの「プレミアムプリント」。

このサービスを支えるプリントマイスター・政司俊一さんの案内のもと、フォトアドバイス の人気講師・中村路人カメラマンが実際にサービスを使って作品をプリント。

プロカメラマンの視点から、プリントマイスターと二人三脚で作品作りができるサービスの特長とクオリティをレポートします!

教えてくれた人
富士フィルムイメージングプロテック株式会社
プリントマイスター・政司俊一さん

写真プリントをレビューした人
プロフォトグラファー 中村路人

Youtube動画でも紹介しているので合わせてご覧ください。



そもそも「プレミアムプリント」ってどんなサービス?

中村
政司さん、今日はありがとうございます!
さっそくですが、「プレミアムプリント」サービスについて教えてください。
政司さん
「プレミアムプリント」サービスとは、ズバリ、
銀塩技術を駆使して、最高の写真プリントを仕上げられるサービスのこと!
こだわりぬいた高品質がウリなので、写真の「作品」作りにもぴったりですよ。

富士フイルム プレミアムプリント イメージ画像

政司さん
ほかのサービスと比べると、次のような特徴があります。

「プレミアムプリント」サービスの6つの特徴

特徴1  銀塩プリントならではの絶妙な色再現!
特徴2  ラボラトリーでこだわりぬいたクオリティ
特徴3  ツヤツヤの光沢紙だけじゃない!印画紙は10種類ある
特徴4  手のひらサイズからB0サイズまで幅広い30種類ある
特徴5  プロによる仕上げを含めた3つの色調補正タイプが選べる
特徴6  作品づくりにぴったりの加工ができる

プリントマイスター・政司さんが胸を張るこの6つの特徴を、順に見ていきましょう。

特徴1「銀塩」ならではの表現力に脱帽!プレミアムプリントの魅力

政司さん
「プレミアムプリント」のいいところは、
なんといっても富士フイルムが80年以上にわたり磨いてきた
「銀塩」技術を駆使しているところです!
中村
「銀塩プリント」、いいですよね。
おっと、話を進める前に「銀塩プリント」の特徴をおさらいしておきましょうね。
「インクジェットプリント」と比較するとわかりやすいですよ。
銀塩プリント

光の三原色を印画紙の上にレーザーで露光することで画像を表現。
印画紙に塗布されたエマルジョン(乳剤)が現像液と化学変化を起こして発色。
光の三原色であるRGBでの再現が可能です。

インクジェットプリント

染料や顔料を紙上に吹き付けることで画像を表現。
CMYKに変換してプリントします。

中村
「銀塩プリント」は光で撮る写真を、光で再現できるのが一番の魅力だと感じています。
グラデーションの階調表現が実になめらかで美しい!
政司さん
階調がなめらかな理由は、たとえば赤を表現する場合、
「銀塩プリント」では濃い赤から薄い赤まで256段階で表現できるから。
色数で言えば、1,670万色もの色で再現しているんですよ。
中村
1,670万色! すごい色数だ!
普通、夜の写真などは闇の部分がベタッとつぶれがちですが、
銀塩プリントなら黒の中の微妙なニュアンスも再現できるところがいいですね。

特徴2 専門ラボで写真を徹底再現!プレミアムプリントの魅力

政司さん
「プレミアムプリント」では、いただいたデータをいかに美しく再現するか。
そこにも厳密にこだわっています。

ユーザーが「プレミアムプリント」の公式サイトから入稿した画像データは、富士フイルムのラボへ送られ、プリントされます。

ラボでは外光の影響を受けないように窓がすべて遮光され、蛍光灯も全て色評価用を使用。室温をはじめ、現像機や薬品の管理なども徹底されているんだとか!

そうした環境で作業しているのが高い補正技術を持つプリントマイスターたち。プリントの色とぴったり合致させたパソコンモニターで、画像の特徴を見極め、判断しながら一枚一枚丁寧に最適なプリントに仕上げているのです。

中村
自宅で写真をプリントしていると、
何回プリントしても満足できるものが出てこなかったりして、
「うまく撮れない」「写真がなかなか上達しない」と悩みがち。
でも、実際にこうしてラボでプリントしてもらうと、
意外とちゃんと撮れていたりするんですよね。
政司さん
悩んでしまう前に、ぜひ一度プロのプリントを試してみてほしいですね!

特徴3「10種」のペーパーがある!プレミアムプリントの魅力

中村
銀塩プリントの鮮やかな色表現を支えるのが、印画紙です。
カメラマンの身としては、「印画紙」って聞くだけでもうワクワクしちゃう。
政司さん
印画紙がお好きなんですね!
一般的にはツヤツヤとした光沢紙が主流ですが、
「プレミアムプリント」では、10種類の用紙を選ぶことができるんですよ。

・グロッシー
・クリスタル
・ラスター
・ディープマット
・キャンバス
・リネン
・レザー
・パール
・MAXIMAグロッシー
・MAXIMA マット

ちなみに、「MAXIMA」シリーズとは、品質と保存性に優れたフジカラー クリスタルアーカイブ プロフェッショナルペーパーを使ったもの。これらのプロ用のペーバーは、コマーシャルや営業などのプロ分野の厳しい品質要求に応える最高品質のプリントが可能だとか。

中村
プリントマイスターとしてオススメの紙ってありますか?
政司さん
やっぱり定番のグロッシー系。
キラキラとした透明感を出すことができます。
とはいえ、いろんな紙を選べるのが魅力ですから、
ぜひ、目指したい写真の雰囲気に合わせて選択してください。

特徴4「サイズ」は30種類!プレミアムプリントの魅力

中村
写真の作品を作りたいと思ったとき、サイズのことも気になります。
せっかくなら大きくプリントしてみたいものですが、
大判でのプリントもできますか?
政司さん
「プレミアムプリント」は30種類から好みのサイズを選べます。
今までは「全紙」「半切」「四切」「六切」という昔ながらのサイズが人気でしたが、
最近は「A4」や「A3」サイズでのご注文も増えてきましたよ。
ぜひ検討してみてください。

30種類あるサイズのうち、最小である手のひらサイズの「89SQ」から、最大の「B0」まで、人気のサイズと金額を駆け足でご紹介しましょう

・89SQ(89×89mm) ¥660
・L(89×127mm) ¥660
・六切(203×254mm) ¥1,430
・A4(210×297mm) ¥1,430
・四切(254×305mm) ¥1,760
・A3(297×420mm) ¥2,530
・半切(356×432mm) ¥2,530
・全紙(457×560mm) ¥3,630
・B0(1030×1456mm) ¥46,200
(いずれも税込み。詳しくは公式サイトでご確認ください)

また、注文サイトでは、自宅や展示会場などの空間ごとに飾られたときの様子をシミュレートし、見比べながらサイズを選べるようになっています。

中村
これなら大判でも検討しやすいですね。
2400万画素や3000万画素のカメラで撮った写真は、
A3サイズくらいに伸ばしてみると楽しいものです!

特徴5「色調補正」が3通り!プレミアムプリントの魅力

政司さん
注文サイトでは、アップロードした画像の編集ができます。
右側にある「色調補正」のボタンを押すと、3通りのプリント方法が選べるんですよ!
「ストレート仕上げ」

画像編集ソフトを使って、自分で色を調整したい人向け。
レタッチや現像したものをストレートにプリントします。

「選択仕上げ」

画像編集ソフトが使えない人向け。
空の青色だけ、肌の色だけ、など変えたいところを指定して注文できます。

「ラボお任せ仕上げ」

色調補正のすべてを熟練のプロにお任せ!
プリントマイスターが手動で色調補正を行います。

中村
「ラボお任せ仕上げ」が気になるなぁ。
一体どんな風になるんでしょう?
政司さん
実際にプリントしてみましょうか!
中村
おっ! それでは、風景写真2枚、人物写真2枚でお願いします!
政司さん
かしこまりました、4枚ですね。腕が鳴ります♪

かくして、プリントマイスター・政司さんに一切の色調整をゆだねた「ラボお任せ仕上げ」が仕上がりました! 

一方、カメラマン・中村先生が色調整を行い、そのまま出力した「ストレート仕上げ」も完成。それぞれを比較しながら、違いを見ていきましょう。

プレミアムプリント「ラボお任せ仕上げ」を試してみた! 〜風景〜



プレミアムプリント風景写真1

まず1枚目は、山梨県で紅富士の頂きから月が登る「パール富士」をとらえた一枚。

中村
おおっ。並べてみると少しずつ違うのがよくわかりますね。
政司さん
月が美しかったので、より輝くように強調しました。
赤富士の色味も鮮やかになるように調整しています。
中村
どこにグッときて撮った写真かを汲みとりながら調整してもらえるんですね。
政司さんが色調整を行うときに気をつけてることってありますか?
政司さん
色調整は、ついついやりすぎてしまいがちなんです。
ちょうどよいサジ加減になるように工夫していますね。

プレミアムプリント風景写真2

続きまして、熊野古道で見つけた石像を写した一枚。
木漏れ日に照らされて、荘厳な雰囲気をとらえています。

政司さん
「ストレート仕上げ」のお写真も影に深みがあってとても良いと思いました!
「お任せ仕上げ」の方では光に注目して、少しだけコントラストをつけてみたんです。
中村
なるほど、光が強くなったことで、石像が浮き上がるように見えますね。
階調表現が豊かだから、立体感もきれいに出ています。

プレミアムプリント「ラボお任せ仕上げ」を試してみた! 〜人物〜



一方、ポートレート写真も比較してみましょう。

プレミアムプリントポートレート写真1

こちらは艶やかな着物をまとったモデルを自然光の中の半逆光で撮った一枚。
まわりのビルの反射がレフ板がわりになっています。

中村
人物の写真って肌色の再現が大変じゃありませんか?
政司さん
いや、本当に人物写真の色調補正はむずかしい! 
肌のなめらかさ、美しさをどう再現するかがプリントマンの腕の見せ所ですね。
今回は、肌の質感を繊細に出したかったので、少し濃度を上げて、マゼンタを足しました。

中村
なるほど、マゼンタで血色のよい健康的な肌を再現されたんですね。
政司さん
人の目は明るいところに向きやすいので、
背景と着物を少し暗くなるように濃度を上げました。
微々たる調整なのですが、相対的に人物が明るく浮き上がるように工夫しています。
中村
微調整が効いていますね。
この繊細な調整ができるのは、蛍光灯の明かりからキャリブレーションまできちんと整った環境での作業ならでは、ですね!

最後にもう一枚。

プレミアムプリントポートレート写真2

満開の夜桜の下、ベンチに腰掛けるモデルをパチリ。
ただでさえ表現が難しい「女性の肌」に、さらに「夜桜」という難易度の高い要素が加わった一枚です。

政司さん
この写真はバランスが難しかった!
中村
見比べると、右の方がコントラストがはっきりしたように感じます。
木の枝の部分がはっきりした分、桜が立体的になり、画面が引き締まって見えますね。
政司さん
桜のきれいな白さを引き立てたかったから、地面も濃くして締めました。
モデルさんの髪の毛などは潰れないように、あえて調整していません。

中村
ほんのちょっとした調整でグッとニュアンスが変わりますね。
この黒に秘められた階調はインクジェットプリントじゃ再現できない。
トーンもきれいだし、さすがは銀塩。
プロの腕前と銀塩の底力、おみそれしました!

特徴6 作品づくりがはかどる後加工!プレミアムプリントの魅力


※富士フイルム資料より許可を得て抜粋

政司さん
「プレミアムプリント」は、写真を出力するだけじゃありません。
実は、ほかにも4つのサービスがあるんですよ。
「パネル加工サービス」

額装にセットしやすい「裏打ちシート加工」、壁面から浮かびあがるようにみえて光沢感が強調される金属製パネルに加工する「ミュージアム加工」などをプラスできます。

「後加工サービス」

「裏打ちシート」の貼付けから「パネル加工」までを一貫して行うサービス。写真展や自宅で飾るシーンに活用できます。

「講評サービス」

富士フイルム認定のプロフェッショナルアドバイザーが、作品の講評、撮影方法、プリント方法について、わかりやすいアドバイスをくれます。

「学習プリントサービス」

写真の管理や写真教室などの学習用途で活用しやすいよう、Exif情報(※)付きでプリントできます。

中村
「パネル加工」や「後加工サービス」は、本格的な作品作りをしたい人にもぴったりですね。

プレミアムプリントの送料は?納期は? 注文方法は?

中村
最後に、気になる「送料」や「納期」、「注文方法」についてまとめましょう!
<送料>

●ポスト投函の「メール便」……全国一律220円
●直接手渡しの「宅急便」……全国一律610円(代引きの場合は+330円)
●セブン-イレブンか写真専門店での「受取り」……不要

<支払い方法>

クレジット決済/楽天ペイ/amazonペイ/店頭支払い/代金引換

<おおよその納期>

●プリントのみ(89スクエア~大全紙サイズ)…7日後お届け
●プリントのみ(B2サイズ以上)…11日後お届け
●プリント+裏打ちシート…13日後お届け
●プリント+平滑パネル…13日後お届け
●プリント+超平滑パネル…16日後お届け

<「プレミアムプリント」の注文方法>

(1)専用サイト(https://fujifilmmall.jp/premium/)にアクセスし、右上の「注文する」ボタンをクリックする

(2)プレミアムプリントの「注文する」ボタンをクリック

(3)プリントサイズを選ぶ

(4)印画紙の種類を選ぶ

(5)プリントしたい画像をアップロードする

(6)「編集」ボタンをクリック。「色調補正」の方法を選ぶ

(7)パネル加工などの有無を選択する

(8)会計をすれば注文完了!

【まとめ】プレミアムプリントはプロと二人三脚で作品作りができるサービスだった

中村
ラボを実際に見学し、プリントマイスターの色調補正「ラボお任せ仕上げ」を実際に利用してみて、初心者からベテランまで幅広い人の心強い味方になってくれるサービスだと感じました!

撮影した画像をパソコンやスマホで見るだけで満足してしまうのはもったいない! 実際に銀塩でプリントしてみると、想像以上に色味の深みが出ていて感動することも。

撮った写真をプリントし、客観的に見つめ直すことは撮影の腕を上げることにもつながります。プロのサポートのもとで写真を形にしていける「プレミアムプリント」サービス、ピンときた方はぜひ試してみてくださいね。

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