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おすすめ広角レンズ|メーカー別に初心者が買うべき1本をプロが紹介します

カメラを買ったときについてくる標準ズームレンズだけでは撮れる写真は限られてしまいます。

撮りたいイメージに合わせて好きなレンズを選べることが一眼レフの醍醐味(だいごみ)です。その中でも広角レンズはダイナミックな迫力ある写真が撮れることから、多くのプロカメラマンが愛用するレンズです。

特に広大な風景を写真に収めたり、インパクトがある迫力ある写真を撮りたい方におすすめです。

たとえばこのように、大きな橋の迫力を出しながら、空と海の表情を一緒に撮ることができます。

ここでは広角レンズとはどういうレンズか?メーカー別のおすすめレンズについて解説します。

広角レンズの特徴と使いこなしをしっかり覚えて、他の人には撮れないダイナミックな写真表現を楽しみましょう。

広角レンズってどんなレンズ?まずは定義をしっかりと

交換レンズの種類として、代表的なものに「広角レンズ」「標準レンズ」「望遠レンズ」「マクロレンズ」があります。このうち「マクロレンズ」は他のレンズより被写体に近づいて撮ることができる、ちょっと特別なレンズです。

比較的よく使われる交換レンズ、「広角レンズ」「標準レンズ」「望遠レンズ」は、焦点距離が違います。つまりどこまで広い絵を撮れるか?という画角が違います。

レンズの基本!焦点距離と画角の関係を覚えておこう

焦点距離は「○mm(ミリ)」とミリ単位で表されます。焦点距離の何ミリがどれくらいの画角に相当するか、おおよその数字と撮れる写真の感覚を覚えておくとよいでしょう。

焦点距離と撮れる画角を比較した写真、上高地の風景イラスト

焦点距離と撮れる画角を比較した写真、ランドマークの展望台から

まずは超広角の16mmから。視界に入るものがほぼすべて画面に収まるので、かなりダイナミックで広い範囲の写真を撮ることができます。気をつけないと、周りの建物や自分の手足が写ってしまうこともあるので要注意です。

次はスタンダードな広角レンズ24mmです。眼で見た範囲より一回り広い印象の写真を撮ることができます。広角レンズの中でも比較的使いやすい上に、広角レンズらしい写真を撮ることができるので、練習としておススメの焦点距離です。

広角でも35mmになってくると、眼で見た範囲に近い写真を撮ることができます。十分広い範囲を画面に収めながら、素直な印象の写真を撮ることができます。

このように、焦点距離が短い(数値が小さい)と広い景色を撮ることができます(広角)。反対に、焦点距離が長い(数値が大きい)と狭い範囲をグッと引き寄せて撮ることができます(望遠)

16mmから300mmまで焦点距離を変えるとどのように写るか比較してみました。写真の左右を押すと焦点距離が切り替わるので、ぜひご覧ください。

 

この焦点距離という数字で「広角レンズ」「標準レンズ」「望遠レンズ」は分類できます。目安として、広角レンズは焦点距離35mm以下標準レンズは40mmから60mm望遠レンズは70mm以上です。

この目安はフルサイズ換算の焦点距離です。焦点距離と画角は、撮像素子のサイズで対応が異なります。

広角、標準、望遠を焦点距離で比較した表

カメラを買ったときについてきた標準ズームレンズも立派な広角レンズ

カメラを買ったときについてくるキットレンズの標準ズームをお持ちだと思います。キットレンズの標準ズームレンズで構いませんので、焦点距離の数字を見てください。例えば「24-105mm(APS-Cなら18-55mmなど)」と書かれていれば、広角+標準+望遠の一部までカバーできるレンズです。

APS-C 標準ズームの焦点距離を拡大した写真

たいていの標準ズームレンズは広角側がフルサイズ換算で24mmや28mm(APS-Cでは15mm、18mm)までカバーしています。したがって、手持ちの標準ズームレンズは立派な広角レンズです。広角レンズの写真を試してみたい場合は、新しいレンズを買わなくても最初は標準ズームレンズで十分です。

まずは手持ちの標準ズームレンズの広角側を使って、広角レンズの画角を試してみましょう。そして標準ズームレンズでは撮れない本格的な広角レンズの写真を撮りたくなったら、新しい交換レンズを検討しましょう。

実はスマートフォンの画角も広角レンズ

みなさんがお持ちのスマートフォンも、画角で考えると広角レンズです。実際にiPhoneで撮った写真と28mmの画角で撮った写真を比べると、ほぼ同じ画角で撮れていることがわかります。

広角レンズというと身構えてしまいますが、じつはスマートフォンと同じ画角と聞くと安心して使えますね。この記事を参考にして、広角レンズの特徴をしっかり学び、広角レンズを使いこなせるようになると、スマートフォンの写真も今までと違ったように撮れますよ。

広角レンズに最適なおすすめシチュエーション

広角レンズを手にしたらぜひ撮ってもらいたい、おすすめシチュエーションを紹介します。どれも広角レンズの特徴(広い画角、誇張、深い被写界深度)を活用して、見た目よりダイナミックな表現ができる被写体です。

空や雲を撮る

広角レンズを手にしたらまず撮って欲しいのが空です。特に面白い形や表情をした雲を撮ってみて下さい。思い切って空を大きく入れることで、雲の動きをダイナミックに表現した写真を撮ることができますよ。

広角レンズで雲を入れた作例1

広角レンズで雲を入れた作例2

星空を撮る

満天の星空は広角レンズでぜひ撮って欲しい被写体です。夜空の星は意外と広く、24mmや28mmのレンズだと物足りないことがあります。広角レンズの中でもフルサイズ換算で20mm以下のレンズを使うと、天の川と地上風景を含めて広大な星空を撮ることができます。

20mmくらいの広角で星の軌跡を撮った作品

20mmくらいの広角で天の川を撮った作品

海を撮る

空、雲、星と同じように海も広角レンズに向いた被写体です。特に朝日や夕日、月明かりなど、印象的な光が射し込んでいるシーンを選ぶと海面に表情が生まれるのでおすすめです。

広角レンズで海を主題に撮った作品(朝焼け、夕焼け、月明かりなど)

花にグッと寄って撮る

花撮影はマクロレンズが向いていると思われますが、広角レンズでアングルを工夫しながら花にグッと寄ってみてください。花がどのようなシチュエーションに咲いているかを含めた面白い写真を撮れますよ。

花と背景の作品

建築物を撮る

歴史的な建造物や高層ビルなど、建築物は広角レンズに向いた被写体です。広角レンズの誇張(パース)を活かすことで、建築物の高さや迫力をより強調した写真を撮ることができます。

広角レンズで建物の外観を撮った写真

一方で、建築物をまっすぐ撮りたい場合は、誇張(パース)の影響で、建物の柱が収束して歪んで写ることがあります。そのようなときは、できるだけ建物を画面の中心に配置することで歪を抑える事ができます。また、RAW現像やレタッチで歪を修正する方法もありますよ。

室内を撮る

広角レンズの広い画角を活かして、室内の全体像を撮ることができます。お店のウェブサイトで店内の風景を撮ってお客さんに紹介したり、旅先で泊まったホテルの室内を想い出として残すことができます。

広角レンズで室内を撮った作品

また窓から見える外の風景を主題にして、室内をシルエットの額縁効果として撮る方法もあります。新緑や紅葉など景色が映える時期にはおすすめの活用方法ですね。

広角レンズで室内から外の風景を撮った作品

ポートレート(人物)を撮る

一般にはポートレート(人物)は85mmの中望遠が向いていると言われますが、広角レンズでも撮ることができます。広角レンズの特徴であるダイナミックな表現を活かして、迫力ある背景と人物を組み合わせたいときに使えます。少し下のアングルから撮ることで、被写体の足を長く見せられる効果もあります。

広角レンズでポートレートを撮った作品

一方で広角レンズは歪みやすいので、不自然に顔が大きくなったり小さくなったりすることがあるので注意してくださいね。

旅行先でスナップを撮る

旅先の街角で見つけた面白いものを撮るスナップ写真にも向いています。周りのシチュエーションをバランス良く収めて、旅先の想い出や空気感をそのまま写真に収めてみましょう。

広角レンズで街角スナップを撮った作例1

広角レンズで街角スナップを撮った作例2

このように広角レンズは広い風景を撮るだけでなく、見せたいものを強調したりその場の雰囲気を伝えたり、工夫次第で表現が広がるレンズです。

おすすめ広角レンズをメーカー別に紹介します

はじめて広角レンズを購入される方に、おすすめの広角レンズを紹介します。

Nikon 【フルサイズ用】 広角ズームレンズ

AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED

FXフォーマット(フルサイズ)対応、開放F値 F2.8通しの明るい広角ズームレンズです。広い画角、抑えられた収差、明るい開放F値から、星景撮影では定番と言われるレンズです。注意点はレンズの前玉が前に突き出しているので、保護フィルターが装着できません。また非常に高価で、レンズ重量が1kgを超えることから、購入には相当勇気が必要ですね。このレンズを使いたいためにNikonニコンのカメラを買うくらい、代表的な広角ズームレンズです。

AF-S NIKKOR 18-35mm f/3.5-4.5G ED

手ブレ補正(VR)は備わっていませんが、385gと軽量コンパクトで使いやすい広角ズームレンズです。描写性能もかなり優れていて、かつ購入しやすい価格なので、広角ズームレンズの最初の1本としておススメです。

Canon 【フルサイズ用】 広角ズームレンズ

EF16-35mm F2.8L III USM

開放F値 F2.8通しの大口径広角ズームレンズの定番レンズで、今回で3代目のモデルチェンジです。従来のレンズに比べて、広角レンズで発生しやすい周辺部の色収差などが改善されています。また、レンズコーティングが進化して逆光のフレア、ゴースト耐性が強化されています。キヤノンのF2.8通しのズームレンズは、このレンズと、EF 24-70 F2.8L、EF 70-200mm F2.8L、の3つで大三元レンズと呼ばれています。フルサイズ機を購入したら、いずれは揃えたい1本ですね。

EF16-35mm F4L IS USM

EF16-35mm F2.8L III USMに比べて、開放F値を F4通しに抑えてバランスがとれた広角ズームレンズです。従来、EF 17-40mm F4L USM より広角側が1m伸び、4段分のIS(手ブレ補正)が備わりました。その他、防塵防滴性能などLレンズにふさわしい品質に仕上がっています。「本格的な広角ズームレンズを買いたいけど、F2.8の価格はちょっと・・」という方にオススメのレンズです。

Sony 【フルサイズ用】 広角ズームレンズ

FE 16-35mm F2.8 GM SEL1635GM

ソニーのフルサイズ用 開放F値 F2.8 通しの広角ズームレンズです。Gマスターレンズの基準を満たす美しいボケ味と高い解像度が特徴です。その分、価格も非常に高価ですので、長く使い続けたい1本ですね。

FE 12-24mm F4 G SEL1224G

広角側 12mmから撮影できる超広角ズームレンズです。超広角ズームレンズは広角側が16mmというのが通常ですが、このレンズは12mmという強烈なワイド感を得られるレンズです。開放F値を F4 に抑えたことで、レンズ重量が565gとコンパクトなボディにマッチするサイズに仕上がっています。FE 16-35mm F2.8 と並んで高額な超広角ズームレンズで、どちらを選ぶか悩ましいですね。

PENTAX 【フルサイズ用】 広角ズームレンズ

HD PENTAX-D FA 15-30mmF2.8ED SDM WR

PENTAXのフルサイズ用 超広角ズームレンズです。従量が1kgを超える巨大なレンズで、持ち運びは多少苦労するかもしれません。レンズが前に突き出ているので保護フィルターが装着できないため、パカッとかぶせる形状のレンズフードをこまめに装着することになります。サイズが大きい分、描写力が高く、特に解像度は驚くほどです。一方で価格もかなり高価です、購入には覚悟が必要ですね。

タムロン 【フルサイズ用】 広角ズームレンズ

SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD (Model A012)

PENTAX 15-30mm のベースと予想されるのがタムロンのSP 15-30mmです。PENTAXと同じ光学系ですので、重量級の巨大レンズですが非常に高い解像度を得ることができます。価格はPENTAXよりかなり安く、キヤノン、ニコン、ソニーユーザーがF2.8通しの超広角ズームレンズを購入する際に、おすすめできる1本です。

Nikon 【APS-C用】 広角ズームレンズ

AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VR

気軽に広角レンズの撮影を楽しみたい方にオススメの小型軽量広角ズームレンズです。DXフォーマット専用レンズで、レンズ重量が230gと非常に軽い上に3.5段分のVR(手ブレ補正)が備わっているので、街歩きに持っていきたくなります。レンズマウントがプラスチックなため多少チープさを感じますが、オートフォーカスのスピードとレンズの解像度は上位レンズに負けない描写力を持っています。

ただし、AF-PレンズはD7000、D5100、D3200など使用できない機種がありますので、購入される際は機種の対応をご確認ください。

Canon 【APS-C用】 広角ズームレンズ

EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM

フルサイズ換算で16mmの超広角の世界を手軽に楽しめるAPS-C専用の広角ズームレンズです。コンパクトなサイズと4段分の手ぶれ補正(IS)が備わっているので、街歩きにピッタリな1本ですね。またステッピングモーターを採用しているので、動画撮影時でもオートフォーカスがスムーズに動かせます。標準ズームレンズの広角側が物足りなく感じたら、ぜひ次に買っておきたいレンズです。

EF-M11-22mm F4-5.6 IS STM

キヤノンのミラーレス EOS M シリーズ専用の超広角ズームレンズです。シンプルで見栄えの良い外観と、コンパクトながらフルサイズ換算で18mmからの広い画角を得ることができます。手ブレ補正(IS)も備わっているので、街歩きに持っていきたいレンズですね。最短撮影距離も0.15mと非常に短いので、被写体にグッと寄ってダイナミックな絵を撮ることもできます。

Sony 【APS-C用】 広角ズームレンズ

E 10-18mm F4 OSS SEL1018

ソニー APS-Cサイズ ミラーレス機用の超広角ズームレンズです。フルサイズ換算で15mmから27mmまでの画角を得られることと、開放F値が F4 通しでズームしたときにf値(絞り値)が変わらないのが特徴です。レンズ重量も225gと非常に軽く、解像度も良好です。ソニーのAPS-Cミラーレスでちゃんとした広角ズームレンズが欲しい方にオススメです。

PENTAX 【APS-C用】 広角ズームレンズ

smc PENTAX-DA 12-24mmF4 ED AL[IF]

PENTAX APS-Cに対応した広角ズームレンズです。他社のレンズと比べると広角側がフルサイズ換算で18.5mmからと多少狭くなっています。比較的、軽量コンパクトで扱いやすい広角ズームレンズです。

タムロン 【APS-C用】 広角ズームレンズ

AF 10-24mm F/3.5-4.5 Di II VC HLD (Model B023)

従来の「10-24mm(Model B001)」が4段分の手ぶれ補正を採用してリニューアルされました。タムロンの新シリーズはスタイリッシュで高級感のある外観が特徴です。ズームリングとピントリングの操作性もよく、かなり解像度の実力も高いです。また防滴対応が採用されているので多少の雨でも撮影が可能です。手ごろな価格で手に入る、おすすめの1本です。

マイクロフォーサーズ 広角ズームレンズ

LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm/F2.8-4.0 ASPH. H-E08018

マイクロフォーサーズはレンズの焦点距離を2倍するとフルサイズ換算になるので、16-36mmに相当する超広角ズームレンズです。広角側の開放F値が F2.8 と明るく、最短撮影距離が0.23mと短いので近づいて背景をボカす撮影も可能です。また防塵防滴仕様なので、雨天やホコリっぽい場所でも気にせず撮影に集中できます。

M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6

フルサイズ換算で18-36mmの焦点距離をカバーする広角ズームレンズです。特徴はとにかく軽量コンパクト、レンズ重量は155gと非常に軽く装着していることが気にならないレベルです。マイクロフォーサーズの特徴である軽量コンパクトさ活かすベストマッチなレンズです。

広角レンズの魅力|難しいけどこんなに面白いレンズはない

広角レンズは普通に撮ると「広く撮っただけ」「余計なものが写っている」など、失敗写真を連発しやすいレンズです。

しかしながら、誇張(パース)などレンズの特徴を活かしてしっかり画面整理をすることで、主題をハッキリ写しつつ背景でシチュエーションを伝える写真を撮れるようになります。こうした写真は広角レンズならではですね。

広角レンズを使いこなすコツはこちらの記事を参考にしてください。

広角レンズを使えるようになると、世界を観る目が変わります。広角レンズは新しい写真の面白さを発見できるレンズであり、写真の世界によりハマるきっかけになるレンズといえますね。

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