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カメラの露出を極めよう!一眼レフの仕組みをマスターする第一歩

一眼レフを買ったけどオートしか使ったことがない方へ。一眼レフを使いこなす上で欠かせない露出を基本から解説します。露出は耳慣れない言葉ですが、カメラの仕組みから見ていくと驚くほどカンタンに理解できるようになりますよ。

露出の理解は一眼レフカメラをマスターする第一歩!

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スマホとプロ用の一眼レフ、ぜんぜん違う機械に見えますが、実はどちらも同じ仕組みでカメラとして動いています。

カメラが写真を撮る仕組みを「露出」といいます。多くの初心者の方が「カメラを使えるようになりたい!」と思いながらも、オート機能に頼ってしまうのは、この「露出」がよくわかっていないのが原因です。

一眼レフを使いこなせるかどうかは、「露出」を理解するかどうかで決まります。「露出」をしっかり理解しさえすると、あれほど難しいと思っていた一眼レフをカンタンに使いこなして思い通りの写真を撮れるようになります。

「露出」は初心者から中級者へステップアップするために避けては通れない関門です。「露出」はカメラの仕組みから考えると驚くほどスムーズに理解できるので、ぜひこの機会にしっかり理解して、一眼レフを使えるようになりましょう。

露出とはカメラに光を貯めること

最初に知っておいてほしいのは、「カメラは光を貯める機械」というイメージです。

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大昔、カメラは小さな穴を開けた暗い部屋から始まりました。ピンホールと呼ばれる小さな穴を通った光が反対側の壁に外の景色を映し出します(結像)。映し出された景色を手で書き写すと、原始的な写真ができあがります。

それから時代を経て、より美しく正確に記録するために、レンズとフィルムが発明されました。フィルムの仕組みは、フィルムに当たった光の量に応じて、フィルムの素材が変化することで像を記録します(露出・露光)。つまり、フィルムは光を貯めて像を記録する仕組みです。

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カメラのシャッターを押すと、「カシャ」と音がしますが、このわずかな時間にフィルムはレンズから入ってきた光を貯めて像を記録しています。

最新のカメラであるデジタル一眼レフは、フィルムがデジタル撮像素子に置き換わりましたが、光を貯めて像を記録するという仕組みは変わりません。

  • レンズを通してカメラの中に光の像を作ること(結像)
  • その光を貯めて像を記録すること(露出・露光)

これがすべてのカメラに共通するカメラの仕組みです。まずは「カメラに光を貯める」感覚をしっかり覚えてくださいね。

露出はカメラに適度な量の光を貯めるのがポイント

「カメラは光を貯める機械」とお伝えしましたが、条件によって貯められる光の量はバラつきます。カメラが貯める光の量が変わると、写真の仕上がりが全然違ってきます。

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もし、光が弱かったり光を貯める時間が短いと、カメラに貯まる光の量は少なくなるので写真の仕上がりは暗くなります(アンダー)。

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反対に、光が強かったり光を貯める時間が長いと、カメラには多くの光が貯められるので写真の仕上がりは明るくなります(オーバー)。

このように写真の明るさ(露出)は、カメラに貯める光の量で決まります。したがって、美しい写真に仕上げるには、「ちょうど良い光の量をカメラに貯める(適正露出)」ことが大事です。

繰り返しますが、「カメラに光を貯める」感覚を覚えてくださいね。

露出の理解は身の回りの明るさに着目してみることから

カメラの仕組みから少し離れて、私たちの身の回りの「明るさ」に注目してみます。人間の眼は非常によくできているので、明るさの違いと言われても、昼と夜の差くらいしか気が付かないと思います。

実は、明るいところと暗いところでは、光の量にはものすごい差があります。たとえば、昼の屋外と夜の景色では、明るさが約100万倍違います。

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100万倍と聞いてもピンときませんが、水の量に例えると、蛇口からチョロチョロ流れる水の量と、直径5メートルのダムの放水路から勢いよく吹き出す水の量くらいの差があります。それくらい私たちが生活している場面では明るいところと暗いところで、光の量にものすごい差があります。

露出は「絞り」と「シャッタースピード」でコントロールできる

私たちが生活する場面では明るさが100万倍の範囲で変化しています。イメージとして、昼間はレンズを通して怒涛のように大量の光が入ってきて夜はチョロチョロとしか光が入ってこないと考えてください。そのような状況で、「ちょうど良い光の量をカメラに貯める(適正露出)」には、何か工夫が必要ですよね。そこでカメラには、カメラに貯める光の量を調節するための2つの仕組みがあります。それが「絞り」と「シャッター」です。

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「絞り」はレンズを通ってカメラに入る光を制限する装置です。暗いときは入り口を広げてできる限り光を入れて、逆に明るいときは光の入り口を狭くして入れる光を制限します。

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「シャッター」はカメラに入る光を遮る装置で、開閉時間でカメラに光を貯める時間を調整できます。このシャッターの開閉時間、つまり光を貯めている時間を「シャッタースピード」といいます。

カメラは「絞り」と「シャッタースピード」でカメラに貯める光の量をコントロールすることで、ちょうど良い光の量をカメラに貯めることができます。まずは「絞り」と「シャッタースピード」という仕組みがあること、を覚えておいてくださいね。

まとめ

  • 「カメラに光を貯める(露出・露光)」感覚を覚えよう
  • 「ちょうどよい光の量をカメラに貯める(適正露出)」ことを意識しよう
  • カメラに貯める光の量をコントロールする仕組みが「絞り」と「シャッタースピード」の2つ

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