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赤外線フィルターで驚きの写真が撮れる10のポイント

はじめに

赤外線写真というものを見たことがあるでしょうか? 海外では、「Infrared Photography」と言われているのですが、私は初めて見たときに、あまりの美しさにビックリしたことを覚えています。まだ見たことがないという人は、インターネットで検索してみると、すぐに見つかると思いますが、「おお!」と声をあげてしまいますよ。

赤外線写真を撮影するなんて、「プロじゃないとできないのでは」「特別なカメラが必要なのでは」と思ったのですが、簡単な方法で費用もあまりかからずに、私のような初心者でも撮ることができるのです。
「赤外線フィルターで驚きの写真が撮れる10のポイント」をお送りします。

赤外線写真とは?

赤外線写真とは、人間が見えている可視光線を超えた波長の赤外線を撮影した写真のことです。赤外線には、近赤外線、赤外線、遠赤外線があります。魚をおいしく焼いてくれるのは遠赤外線ですよね。

赤外線写真は、このうちの近赤外線の部分を撮影します。赤外線写真は、赤外線を強く反射するものは白く、弱く反射するものは黒くなります。白黒写真ということになるわけですが、通常のモノクロ写真とは趣の異なる写真を撮ることができるのです。

赤外線写真はどのように撮影するの?

赤外線写真とは、人間の目には見えない赤外線の領域を撮影した写真です。人間の目に見えない赤外線を、なぜ撮影できるのかというと、実はデジタルカメラには赤外線が見えているからなのです。

デジタルカメラは可視光線を写すことで、人間が見たのと同じ写真が撮影できるわけですが、デジタルカメラのセンサーは可視光線だけではなく赤外線も少しキャッチしているのです。ですから、カメラに赤外線フィルターを付けて可視光線をカットすると、赤外線だけの写真を撮ることができるのです。

赤外線写真を撮影できるカメラは?

通常のデジタルカメラは、赤外線の影響を減らすように作られています。高価なカメラや最新のカメラほど、赤外線を防ぐように設計されていますので、どのデジタルカメラでも赤外線写真を撮影できるというわけではありません。改造しない限リ撮影は無理というカメラもあります。

赤外線撮影ができるカメラかどうかは、「赤外線感度」と「マニュアル撮影のしやすさ」によって決まります。
赤外線を撮影するのですから、赤外線感度の高いカメラのほうがいいわけですが、さきほどもお話ししたように、高級なカメラや最新のカメラは赤外線感度が低く設計されています。

ですから、古いカメラのほうがいいということになります。ちなみに、携帯電話のカメラは赤外線感度が高いものが多いです。
また、赤外線撮影をする際、ピント位置やシャッター速度が普段の撮影と変わるため、マニュアル撮影のしやすいデジタルカメラのほうが望ましいということになります。

赤外線フィルターを使う

赤外線写真を撮影できるデジタルカメラを選びました。次に必要なのは、「赤外線フィルター」です。赤外線フィルターと聞くと、赤外線を通すフィルターのように思いますが、可視光線をカットするフィルターということになります。赤外線透過フィルター、IRフィルターなどと言われることもあります。

国内で入手しやすい赤外線フィルターには、ガラスフィルターとゼラチンフィルターがあります。ガラスフィルターは少し高価ですが、簡単に使うことができます。ゼラチンフィルターは、デジカメのレンズの大きさに合わせてカットし、レンズに貼り付けて使用することもできます。

携帯電話のカメラなども貼り付けて使います。ステップアップリングとステップダウンリングの間にはさみ、普通のフィルターのようにレンズに取り付けることもできます。

一眼レフカメラでの赤外線写真の撮影方法

赤外線写真を撮影するときは、三脚を使用することをお勧めします。シャッター速度が遅くなるからですが、赤外線フィルターを付けると一眼レフの光学ファインダーは何も見えなくなるからでもあります。ライブビュー機能のあるカメラなら、赤外線フィルターを付けていても、液晶画面で構図やピントなどを確認することができます。

カメラはマニュアルモード、RAWまたはモノクロモードに設定します。
ここから先の設定が人によって異なっています。天気、季節、撮影時間などで赤外線量が違いますから露出時間も変わるのでしょう。

カメラの機種によっても赤外線透過量が異なり、オートフォーカスでも大丈夫とおっしゃる方もいれば、オートフォーカスも自動露出もできないから手動で設定するという人もいます。このあたりは、撮影しながら調整していくしかないのかもしれません。

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コンパクトデジタルカメラでの赤外線写真の撮影方法

コンパクトデジタルカメラで赤外線写真を撮影する際は、ゼラチンフィルターをレンズに合うようにカットして貼り付ける方法がいいですね。フィルターは隙間から光が入らないようにピッタリと貼るようにしましょう。フラッシュはオフにするのを忘れずに、オートフォーカスでも撮影できるようです。

設定については、さきほどの一眼レフと同じで、こうすると良いということは一概には言えないようです。やはり、撮影しながら調整していくしか方法はないのかもしれません。また、コンパクトデジタルカメラで撮影する場合も、三脚を使用したほうがきれいな赤外線写真を撮影することができます。

携帯電話・スマートフォンでの赤外線写真の撮影方法

携帯電話やスマートフォンで赤外線写真を撮影する場合も、カメラのレンズの大きさに合わせて赤外線フィルター(ゼラチンフィルター)をカットして貼り付けるという方法になります。太陽が出ている昼間に、室内や屋外で撮影します。

十分な明るさが必要ということです。室内の照明が電球であれば、室内でも赤外線写真を撮影できることもあります。iPhoneでチャレンジした方のお話では、うまく撮影することができなかったそうです。

赤外線写真撮影のピント位置

赤外線写真を撮影するときのピント位置は、そのまま撮影すると後ピンになります。赤外線指標のあるレンズならば、その位置に設定してください。最近のレンズは赤外線指標のないものが多いので、その場合は少しだけ前ピン寄りに設定します。

ズームレンズは焦点距離ごとにピント位置が微妙に変わりますから、焦点距離を決めてからピントを確認したほうがいいでしょう。絞り込んで被写界深度を深めにするとピントが合いやすくなります。

赤外線写真の画質

赤外線撮影をすると、周辺光量や解像度が低下した写真になる傾向があります。これは、通常のレンズというものが、可視光線を撮影することに対して最適になるように設計されているからです。

また、フレアーが出たり、可視光線とは違うタイプのゴーストが出ることがあります。フード、ハレ切り、設定絞りを変えるなど、遮光対策にも気を使うことにより、きれいな赤外線写真が撮影できるようになります。

赤外線写真の画像処理

赤外線写真は、可視光線を撮影していませんので、基本的には色がない、白と黒の写真ということになります。ところが、デジタルカメラは、そもそも赤外線撮影をするために設計されているわけではありませんから、白黒ではない、妙な色の写真になることもあります。

その妙な色の写真が絶妙に美しいことがありますから、そのまま加工などをしなくてもいいですし、画像処理をしてきれいな白黒の写真にすることは、通常の手順とされています。確かに白黒もいいのですが、私が初めて見てビックリした赤外線写真は色がついていたものだったこともあり、私個人としては色がある赤外線写真のほうが好きだったりします。

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まとめ

今回は、赤外線フィルターで可視光線をカットするなどして赤外線写真を撮影する方法をご紹介しましたが、もっと赤外線感度を高くしたいとか、ファインダーを見てきちんと撮影したいという人は、カメラを改造することになります。改造して撮影した写真には色がつきますので、改造せずに撮影した写真とは違う味わいの赤外線写真になります。

ただし、メーカー保障が受けられなくなりますし、他のトラブルも起きることがありますから、自己責任でおこなうことになります。
改造するしないは別にして、赤外線写真を見てしまうと、一度は撮ってみたいと思ってしまうのではないでしょうか。その場ですぐに確認できて、失敗を何度してもいいデジタルカメラだからこそ、このような赤外線撮影にも気軽にチャレンジできますね。

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