1. TOP
  2. 簡単そうで奥が深い、人物撮影

簡単そうで奥が深い、人物撮影

はじめに

人物撮影とは、もっとも身近な被写体の撮影です。その身近な被写体を写すときに気をつけるべき箇所を紹介します。作品として撮る場合に限らず、旅行やイベントなどの記念撮影であっても、ひと工夫することでよりよい写真につながります。

撮影場所別による注意

屋外編

写真撮影のとき、もっとも大切なもののひとつが周囲の明るさです。光によって被写体の印象は変わりますし、光によってカメラ設定も変わります。
日中に屋外で撮影するとき、光量が足りなくて困るということは滅多に起きませんが、光が強すぎると強い影ができてしまいます。

特に女性を撮影するときは強い光で肌の色が飛んだり、強い影でつぶれたりしますので、そのことを意識して注意しなければなりません。

木陰の木漏れ日

木漏れ日が撮影するときに絶妙な光を演出してくれます。
太陽光の強すぎる光を緩和してくれるだけでなく、自然を照らす光の当たり方によっては予期せぬ絵にもなりえます。そのため撮影する場所に樹木があれば、ぜひ光を意識して押さえておきたい場所です。
しかし葉の緑色が被写体に反射して写真が緑被りを起こしてしまうこともあるので、ホワイトバランスや色味調整で修正が必要です。

順光がいいとは限らない

384182e2a156d34a26a54a13a1d1460e_s

順光とは光源が被写体の正面にあり、まんべんなく光があたっている状態のことを言います。順光では、被写体の隅々まで光が当たりますが、反面、立体感は失われますので、のっぺりとした写真になってしまいがちです。

加えて、人物撮影のときは正面に光源(太陽)があると、眩しさのあまり目があまり開いていないことや、しかめっ面になってしまうことがよくあります。 
順光にこだわらずに、斜め、横、半逆光など光の向きによって生じる演出の違いを写したほうが、よりすばらしい1枚になる可能性が高くなります。

レフ板を活用しよう

レフ板とは光を反射させる面をもつもののことを指します。レフ板の色は白やシルバー、金、黒など様々あります。
晴れの日に屋外で使用するのであれば白いレフ板が最適です。上半身ならば最低でも50〜60cmの大きさは必要です。
上からの太陽光だけですと、顔半分に影ができてしまうので、レフ板で下のほうから光を反射させることにより、下側部分にも光が当たり、余分な影を消すことができます。

撮影者とモデル以外に誰かいれば、レフ板を持ってもらうことができますが、いない場合はモデルの必要な場所に光が反射するように、レフ板に斜度をつけて(三脚などがあれば三脚によりかけるなどし)地面に置いて撮影します。

最適な時間帯

夕方や夜に撮影する必要がなければ、写真撮影に最適な時間帯は朝方です。
天気にもよりますが快晴の場合、昼間は光が強すぎるからです。柔らかな光を求めるのであれば、明け方のほうが希望に沿った光が得られます。

曇り空では雲が自然のディフューザーになってくれるので光が拡散され、快晴のときよりも柔らかい光が得られます。雲の厚さにより明るさが大きく違うので、最適なカメラ設定は日によって変わります。

屋内編

室内は屋外よりも暗いです。蛍光灯を始めとする日常生活用の各種照明をつけても、写真撮影に対しては十分な明かりになりません。カメラは人間が認識するほど、光を感知してくれません。
そのため同じF値であっても、屋外に比べてシャッタースピードはずっと遅くなりますし、ISOも上げる必要がでてきます。

窓際

日中に屋内撮影するのであれば、是非窓際で行いましょう。太陽光は自然の中で一番強い明かりです。白いレースのカーテン越しに被写体に当たるようにすると、光が柔らかくなり、女性らしい柔らかさも演出できます。また、被写体に満遍なく光が行き届きやすくなります。
光が当たる向きは、被写体に対して斜めか横からがよいでしょう。光による陰影ができて立体感も生まれます。

照明に気をつける

窓際での撮影が難しく、部屋の照明を使用して撮影するときは、電球の色温度に気をつけましょう。分かりやすいのが、白色蛍光灯と暖色系の照明です。これらの色温度が違う照明を一緒に照らすべきではありません。

光が当たる箇所によってホワイトバランスが変わるので、顔色が不自然になってしまう、被写体の色合いが変わるなどの弊害が生じます。また、後から写真を編集しようとしても、部分的に色温度が違う写真を修正するのはとても大変です。ですから撮影時の照明は、色温度を統一しましょう。

F値設定の注意

3-1. 人物1人のみのとき
単焦点や明るいズームレンズで、レンズ開放値(1.9〜2.8)で焦点距離50mm前後に設定。そしてカメラを上から見下ろす様に撮った写真で、よく見かけるのが顔の一部のみピントが合っていて、他、特に身体の部分がボケてしまっている写真です。
どの程度までボカした写真にするかは、撮影者の意図や撮りたいものによりますが、全身写っているのに顔以外がボケていると、ピントが合っている顔が強調される写真になります。
F値で被写界深度が変わりますので、開放でなにを強調したいのか、絞り込んで全身をしっかり見せたいのかを考えて撮影しましょう。

複数人のとき

f05061a65c23024173ad5b73742554a5_s

複数人を撮影する場合、意図的に個人をボカする必要がない限りは、なるべくF値は大きくしましょう。
人物撮影でもっとも避けたいことは、被写体である人物にピントが合っていないことです。F値によっては前列が合っていても後列がボケてしまっていることも起こりえます。

被写体の前列と後列の距離や、焦点距離にもよりますが、2人いたら最低でもF値4にはしていたほうがいいでしょう。人物の前後差の距離があればもっと絞る必要があります。10人以上の大人数ならば、F値を11くらいまで絞ってもいいでしょう。
F値は数字を大きくして絞るほど暗くなるのでシャッタースピードを遅くしたり、ISO感度を高くする必要があることも忘れずに注意しましょう。

おわりに

人物撮影は被写体が動きます。刹那で情景が変わりますので、一瞬一瞬を大切にし、被写体になっている人と協力して素敵な一枚を作っていきましょう。最初はこちらの意図を伝えることは難しいかもしれませんが、意思疎通を怠らないようにすることも大切です。

\ SNSでシェアしよう! /

camera webの注目記事を受け取ろう

NO IMAGE

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

camera webの人気記事をお届けします。

  • 気に入ったらブックマーク! このエントリーをはてなブックマークに追加
  • フォローしよう!

関連記事

  • 非日常の世界を表現する!マクロレンズ撮影の基本テクニック

  • 赤外線フィルターで驚きの写真が撮れる10のポイント